みなさん、こんにちは。 アプリマーケティング研究所、iPhonePLUS出張所です。今週は「セカイラボ」というオフショア開発関連のサービスのインタビュー記事をお送りします。

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 「セカイラボ」のCOO大熊さんお話を伺いました

Q 「セカイラボ」について教えてください。

 「セカイラボ」(外部リンク)はベトナムやミャンマーなど、海外の開発チームにWEBやアプリ開発を発注できるサービスです、簡単にいうと個人のクラウドソーシングの海外チーム版のようなイメージでしょうか。今、300チーム、約3000名の海外のエンジニアがセカイラボに登録しています。

Q 普通に国内で開発するのとどう違うのですか?

 ベトナムとかミャンマーの開発チームと連携することで、低コストで効率的に開発ができるのが特徴です。コストに関しては、トータルで大体1/2~2/3くらいになると思います。アプリの開発規模でいうと、大体数百万~数千万円くらいの依頼が多いですね。

Q 発注側は、日本のどんな会社からの依頼が多いですか?

 例えば、非IT系のナショナルカンパニーさんもいらっしゃいますし、元々WEBサービスを運営していて、社内にリソースがいないからお願いしたいというケースも多いです。セカイラボに登録しているエンジニアチームには日本語ができるメンバーがいるので、英語は出来なくても大丈夫です。

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※最近はやはり、スマホアプリの開発の依頼が多いとか

Q アプリの会社だとやっぱり内製で開発したいところも多い、例えば枠組みだけオフショアで開発して、デザインや細部に関しては社内で行うというケースもあるのでしょうか?

 むしろそういうケースの方も多いですね。やはりデザインは国によってセンスやテイストが違うので、そういった方が適していると感じます。海外だからといっても開発言語は共通ですし、技術的に劣るというのはないので、社内のリソースと相談しながら、うまく活用していただくのがベストかと思います。

Q よく「エンジニア足りない」という声を聞くのですが、日本のエンジニアは不足していますか?

 はい、日本には毎年2万人くらいしか新卒のエンジニアがいないんです。楽天の三木谷さんもよく言っていますが、そもそも日本は情報工学に進む学生が少ない。それに比べて、中国やインドでは国としてIT教育事業に力を入れているし、ベトナムでも4万人くらいのエンジニアが毎年生まれていて、日本よりも多いんです。

Q ベトナムでのオフショア開発は盛り上がっていると聞きますね。

 そうですね、ベトナム人は真面目で日本人と似ているというのもありますが、ベトナムではエンジニアの職業価値が高くて教育制度も充実している。イメージ的には「弁護士、医者、エンジニア」のような感じです。

 そして、日本の開発案件は賃金も高いので、向こうの会社の受け入れ意識も高く、ベトナムトップのオフショア開発の企業は、日本企業向けに5000人ぐらいエンジニア抱えていたりします。

Q オフショア開発でよく起こるトラブルはありますか?

 やはり、コミュニケーションの問題ですかね。海外とやりとりをする際は、細かく丁寧にコミュニケーションをとっていくことが必要だと感じます。日本人からすると「こうするのが当たり前だろう」と思っていても、海外からすると「書いてないとやることがわからない」となる、このギャップで生まれるトラブルは多いです。

Q 他にオフショア開発でよく陥りやすいポイントはありますか?

 「これは何のために作るサービスなのか」と伝えない日本企業が多いところですね。目的が共有されてないと「とりあえず言われたものを作ればいい」って思ってしまうんです。例えば簡単にいうと「これは飲食店にお客さんを誘導するためのアプリなんだ」というような基本的な目的を伝える。彼らも目的がわかっていれば、いいサービスになるよう提案してくれることもあります。

Q 今後考えている、新しい取り組みはありますか?

 今、親会社のモンスターラボが、島根に開発拠点を作っています。なぜかというと、島根は日本で賃金が低い地域のひとつなので、将来的には中国の沿岸部のほうがコスト高になる可能性はあります。

 日本人の品質を重視する気質はやはり海外からも評価されているので、そこをうまく活用して、逆オフショアのような体制を作りたいと考えています。

取材協力:セカイラボ

■編集後記

 サービスはとても面白いなと思います。今ってあまりアプリなどを海外に発注するのは主流じゃないと思います。でも例えば、スカイプとかがリアルタイム通訳サービスを開始する予定だったり、あと数年で言語の壁ってかなり取っ払われてくるかもしれません。App StoreやGoogle Playもそうですけど、プラットフォームも世界共通になっているのもあります。

 自動翻訳に関しては英語→ドイツ語のように近い言語であれば、かなり精度が上がってきているようなので、Google Glassみたいなウェアラブルデバイスで、翻訳が自動化できるようになってくると、エンジニアやデザイナーを取り巻く環境が一気に変わっていく可能性もあるでしょうね。

 

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