文●山下博人(MacPeople編集部

 Androidスマホの最新情報や、気になることなどを探るこのコーナー。今回は2014年5月14日開催の「NTTドコモ 2014夏モデル 新商品・新サービス発表会」で登場した、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Z2」「Xperia A2」についてチェックしてみました。


■ 「Xperia Z2 SO-03F」と 「Xperia A2 SO-04F」はどちらが買いか!?

 「Xperia Z2」はスペインで開催された「Mobile World Congress 2014」にてグローバルモデルとして一足先に発表された、ソニーモバイルのこの夏のフラグシップモデルです。ディスプレイは約5.2インチのフルHDで、4K動画撮影機能を備える2,070万画素のカメラや、デジタルノイズキャンセリング機能を搭載する、エンタメ機能に優れるハイスペックスマートフォンとなっております。

P2_image SO_03F_PU_正面_RGB_0407↑画面のサイズは約5.2インチで、迫力ある映像が楽しめる

SO_03F_PU_背面_RGB_0407 ↑背面には2,070万画素のカメラを搭載する

IMGP2120 ↑ノイズキャンセリング機能に対応する。

IMGP2143↑発表会では「XperiaZ2」で撮影した4K動画が披露されていた

■4.3インチでコンパクトな「Xperia A2」

 一方の「Xperia A2」ですが、こちらは約4.3インチのディスプレイを搭載したコンパクトなスマートフォンです。名称から想像するに、昨年2013年の夏モデルとしてヒットした「Xperia A」の後継機という感じがしますが、発表会で説明員に聞いたところ、カラーなどは変わっていますが中味的には2013年冬モデル「Xperia Z1f」とほぼ同じとのこと。約2,070万画素のカメラは搭載しておりますが、「Xperia Z2」の4K動画やノイズキャンセリング機能には対応しておりません。ここは、「Xperia Z2」と「Xperia A2」を選ぶ際の注意点でしょうか。

H1_image↑カラーはOrangeなど夏らしい4色をラインナップ

SO_04F_OR_正面_RGB_0407↑画面サイズは4.3インチで、手に持ちやすいコンパクトなサイズ感となっている

SO_04F_OR_背面_RGB_0407↑マットに仕上げた背面パネルとラウンドフォルムのアルミフレームが特徴

■スペック&写真で徹底比較

 2機種をスペックで比較すると以下の通り、先ほど述べたように機能面でいくつか違いがあることは認識しておきたいところです。合わせて、2機種を並べて比較してみましたので、こちらも参考にしてみてください。カメラの画素数は2,070万画素で同じですが、CPUの性能やRAMの容量、フルセグ・NOTTVへの対応など、さまざまな違いがあります。

スペック Sheet1

IMGP2131 ↑2つ並べてみるとサイズの違いが鮮明に

IMGP2133 ↑カメラの位置は同じだが、おサイフケータイの位置に違いがある

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IMGP2129↑2機種を重ねて比べてみると、ヘッドフォンジャックの位置などでも違いがあることがわかる 

■「Xperia Z2」はVoLTEに対応! 「Xperia A2」は非対応

 今回のドコモの夏モデルの売りといえば、LTEの高速データ通信ネットワーク上で音声通話できる「VoLTE」ですが、残念ながら「Xperia A2」は対応しておりません。発表会で説明員に聞いたところ、CPUの違いが、その理由のようだ。最新のCPU「MSM8974AB」からVoLTE対応とのことで、一世代前のCPUを搭載する「Xperia A2」は物理的にVoLTE対応は不可能。今後、アップデートでの対応することもないようです。

IMGP2146↑VoLTEは設定で3Gのみに変更することもできる。

 ここで、その「Xperia Z2」が対応するVoLTEについて見ていきたいと思いますが、主な特徴は次の4つ。高音域がクリアになる「高品質な通話」、より短時間で発着信できる「つぐにつながる通話」、データ通信と通話が同時にできる「マルチアクセス」、高精細で滑らかな映像とクリアな音質で楽しめる「ビデオコール」などが大きな特徴です。特に「マルチアクセス」は重宝しそう。ただし、これらのVoLTEの特徴が行かせるのは、VoLTE対応端末同士で通話する場合がほとんど。対応する端末が少ない現状では、その恩恵をそれほど体験できないかもしれません。また「ビデオコール」は使用中に回線がLTEから3Gへと変化すると途中で切れてしまう仕様のようで、そのようないくつか問題点もあるようです。他キャリアへの対応は今後の他キャリアの状況によるようですが、規格的にはこの端末から対応は可能なもよう。ちなみに、発表会ではこの2014年冬から225Mbpsの回線スピードが出るLTE-Advanced(キャリアアグリゲーション)を導入するとの言及がありましたが、今回の夏モデルではCPUのカテゴリーの問題もあり、その機能には非対応となりそうです。この2機種に関しては、150Mbpsが受信最大速度となります。

IMGP2147↑ビデオコールは画面下から行う。普通の通話からビデオに切り換えることも可能だ

IMGP2148 ↑試作機でビデオコールで試すことができたが、回線が不安定なこともあり途中で切れることも

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↑2014年度中に225Mbpsサービスがスタートすると発表されたが…

■「緊急省電力モード」は両機種で

 ACアダプタ05を使用して超高速で充電できる「急速充電2」にも非対応など、「Xperia A2」はほかにも機能で劣る面もありますが、「XperiaZ1f」と比較すると最新のOSとなるAndroid4.4への対応や、非常用の節電機能「緊急省電力モード」を搭載するなど、進化している面もあります。

 「緊急省電力モード」は「Xperia A2」「Xperia Z2」の両モデルが対応しておりますが、このモードにすると動作する機能を最小限にし、電池残量15%の状態から約3日間持つとのこと。災害時など電源を確保できない環境で利用できるのがポイントですが、「Twitter」「LINE」など連絡手段で役立つアプリは使用できるようになっているのはうれしいところ。イザというとうときに重宝できそうです。

IMGP2140 ↑こちらが緊急省電力モード。アプリは決まったものだけを設定できる

■大画面で最新エンタメ機能を堪能か? コンパクトでコスパ重視か!?

 というわけで最後に簡単にまとめますと、最新のスペックを積んで4K動画撮影、ノイズキャンセリング機能、VoLTEに対応するのが「Xperia Z2」。グローバルモデル同様のデザインで、5.2インチの大画面で快適にエンタメ機能を堪能できるのが魅力です。対する「Xperia A2」はCPUなどが一世代前の仕様で、VoLTE、4K動画撮影、ノイズキャンセリング機能などには非対応。ディスプレイサイズは4.3インチで「Xperia Z2」と比べコンパクトながら、カメラは2.070万画素でハイスペックなものを搭載しております。同スペックの2013冬モデル「Xperia Z1f」と比べると、OSがAndroid 4.4でUIが新しくなり、「緊急省電力モード」を搭載しているのが大きな違いです。また、Orangeなど4色展開とカラーバリエーションは豊富で、「Xperia Z2」よりも若干、販売価格は安い点も魅力のひとつと言えるでしょう。

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↑Xperiaのホーム画面でおなじみのテーマは健在

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↑ステイタスバーを下ろした画面。通知とクイック設定ツールの2パートに分かれ、シンプルになった

 大画面で最新機能をバリバリ使いたいのか、それとも、最新ではないけどコンパクトなサイズでコストパフォーマンス重視なのか。気になる人は、ぜひドコモショップなどで実機を手にして、その違いをチェックしてみましょう。

 

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